京都高校生の集い 第56次平和憲法記念「京都高校生の集い」春季討論集会(同実行委員会主催)が22日、京都市伏見区の聖母女学院短期大学で開かれ、約300人が参加しました。
 田辺高校2年の西山任志実行委員長が、「2月から実行委員会で議論してきて、貧困やホームレス問題をメインに討論をやることになりました。ホームレスの方に参加してもらうのは今年初めての取り組みです。みなさん楽しんでください」とあいさつしました。
 全体会では、中嶋陽子(大阪市立大学都市研究プラザ教員)氏が「ホームレス問題ってうちらに無関係?」と題して講演。中嶋氏は、伝統産業や自営業などから失業し、ホームレスになった人の状況などを紹介。ホームレスが生まれる背景には、フリーターなど非正規雇用が拡大し、貧困が生まれている状況に対して政府のホームレス支援がまったく追いついていないから、と批判。「政府のホームレス対策の予算は30億円しかありません。莫大な軍事費を削るなど税金の使い方を変えなければなりません。若者が選挙に行って政治を変えれば、今の貧困やホームレスの状況は変わります」と訴えました。
 参加した高校生たちは恋愛、高校生活、政治、親と子などをテーマにした分科会や三線作り、点字などの体験分科会などで討論・交流しました。特別分科会では、現在ホームレスの人を招いて討論しました。