STOPイラク派兵・京都(共同代表:大谷心基、小笠原伸児、黒木順子)は15日、京大会館(京都市左京区)で「イラク情勢を知り、派兵恒久法を考える6・15学習会」を開き約30人が参加しました。
 学習会では「派兵恒久法を考える」と題し、自由法曹団京都支部の岩佐英夫弁護士の講演。自衛隊の海外派兵恒久法の内容について、いま明らかになっている自民党の法案(石破案)をもとにして、「いつでも、どこでも、これまでの制約を外し、武器使用基準などの緩和を含めて武力行使につながる」重大なことを詳しく告発しました。
 話を聞いたある若者から「受験戦争という言葉があったが、本当の戦争の危険を感じた。いま何をすればいいのか」と声が挙がりました。
 また、ジャーナリストの西谷文和さんの「イラク情勢報告」の中で、3月にイラクを訪問した時の状況を生々しい映像を紹介しながら話されました。アメリカの爆撃や武装勢力による自爆攻撃で、子どもたちをも含めた多くの人々が犠牲になっていると報告されました。劣化ウラン弾によると思われる放射能障害や、確証がまだ得られず兵器の名称も分からない「神経麻痺ガス爆弾」によって精神障害が多数出ていることなど、日本ではほとんど知らされていないイラクの実情が報告されました。
 次期国会で成立を目論む「派兵恒久法」は、なんとしても止めなければならないとの思いを固め合いました。(田中三郎)