藤森神社・駈馬奉納 5日、伏見の藤森神社の春祭りのクライマックスは境内参道での駈馬奉納。曇空で時折雨が降るあいにくの天候でしたが馬術の妙技がつぎつぎ披露されました。
 1200年の伝統と言われる駈馬は江戸時代には伏見奉行や各藩の衛視警護や馬術指南役などの武士達が馬術の妙技を競い奉納するようになりました。現在は馬上での一筆書き、手綱を離してクモの糸を瞬時に流して敵を驚かせる術、馬の腹に騎手がぴったり横乗りして姿をくらます乗馬術など8種類の妙技が特別の馬術氏子に伝承され、京都市の無形民俗文化財に指定されている行事です。
 昨年は馬が横倒しで崩れたり、今年は馬だけが駆け出したりのトラブルもあったり緊張の中での駈馬です。写真は敵前で逆さで疾走する非常に高度な妙技です。疾走する馬上での妙技が成功すると参観者から「オー!」というどよめきと大きな拍手が起こります。(仲野良典)