19日から2日間の冷たい長雨のあと、21日の京都市は晴天で暖かい春風が吹きました。厳しい冬の間にスギナの地下茎が土手の地中を這うように伸びて春を待ちかまえていたのでしょうか。雨後の竹の子ならぬ、雨後の土筆が伏見東高瀬川の土手に競い合うようにニョキニョキと頭をもたげました。
 あちこちでレジ袋をぶら下げて、群になってもたげている土筆を摘んでいる人がいました。春のポカポカの太陽を浴びてせっせと摘んでいる年輩の夫婦連れは、「子どものころはよく採りに来ました。思い出します」とにこにこ顔で懐かしく語っていました。通りがかった犬と散歩している若い女性も「ここに群がってる」と摘み採りのお手伝いです。(仲野良典)