南丹市の社会福祉法人長生園で1999年に発生した、利用者負担金3000万円の着服・横領不明金事件で、犯人とされた西岡廣子さんが、無実を訴え解雇撤回・名誉回復を求めている裁判の報告集会が15日、同市園部公民館で開かれ、全国から63人が参加しました。
 同集会は、昨年12月に8年間に及ぶ刑事・民事裁判の終了を受けて行われたもの。
 報告した高山利夫弁護士は、西岡さんの無実を証明できなかったことは残念だとしながら、大阪高裁判決で、西岡さん以外に不明金が発生した原因があることを明確にした到達点を指摘し、「ここをよりどころに、今後とも粘り強く事件の真相究明と西岡さんの無実を晴らす取り組みをしよう」と訴えました。
 西岡さんは、「生きている限りこの汚名を晴らすたたかいを続けていきたい」と決意を語りました。
 「西岡廣子さんを守る会」は、今後も京都府と旧園部町(南丹市)に不透明なままの事件の究明を求めていくことにしています。
(和田栄)