「ひとりじゃないよ集まろう 声をあげたら変わるかも」をテーマに第48回はたらく女性の京都集会が2日、京都市南区で開かれ、239人が参加しました。
 全体会では、NHKスペシャル「ワーキングプア」のチーフプロデューサーである春原(すのはら)雄策さんが、「格差と貧困 ワーキングプアを考える」と題して講演しました。春原さんは、憲法25条の下で、なぜ最低限度の生活が保障されず悲惨な事態が起こるのかが番組制作の動機だったと話し、ワーキングプアを生み出す社会背景や国の就労対策などの問題点を投げかけました。
 取材を通して自身も驚いた経験として、ホームレスの青年が職に就いて社会との関わりを取り戻していく中で人としての感情を取り戻し始めたことを紹介。「年寄りを放り出し、若者から夢や希望を奪う社会でいいのでしょうか。この状態が変わるまで取材を続けたい。それぞれの立場で声を上げよう」と話しました。