宇治市議会は22日、「自衛隊イージス艦の漁船衝突事故の真相究明と再発防止ならびに被害者の救助と関係者への誠意ある対応を求める意見書」を全会一致で可決しました。
 意見書は、「防衛省の発表によると、事故発生12分前には、漁船の灯を発見していたとのことに、イージス艦『あたご』の衝突回避の行動に対する疑問や不信、怒りが沸沸と起こっている。さらに事故発生後の大臣報告までに90分、首相には2時間も要しており、危機管理上も、おおいに問題がある。1400億円もの巨費を投じた最新鋭のイージス艦が、国民の安全と生命をないがしろにしたことは許せるものではない」としています。
 その上で、(1)2人の行方不明者の捜索・救助に全力をあげる(2)事故当時の情報を全て開示し、原因を徹底究明し、国民にその内容を明らかにする(3)今回の事故における自衛隊の責任を明らかにして、再発防止の具体的対策を講じる(4)イージス艦「あたご」から政府への事故報告が遅れた真相を明らかにするーことを求めています。