1日から京都府立植物園の大温室で第16回洋ラン展が開かれています。大勢の人が訪れ「まあキレイ!」の感動の鑑賞。4年前から、ラン同好仲間の「京都洋ラン研究会」も植物園と共同主催。会員の鉢植のランのほか、植物園で植生させているランもある大温室ラン室では地生もふくめてインド、中国、インドネシア、マダガスカル島原産ほかさまざまなランが清純、眩さ、しなやかな花を咲かせています。
 会員が苦労して咲かせたたくさんの洋ランは一点一点見事です。写真は府立植物園長賞を受賞した小西喜彦さんのピンクに輝く「C.ノビリオール」です。会員の湯浅真由美さんは「とても楽しいですよ。特に初めてラン展を鑑賞される方は、『こんなにもたくさんキレイなランがあるんだなぁ』と言われるし、ランの広さ奥深さを知っていただけてとてもうれしいです。それに50名ほどの会員とは花と花で結ばれてるんです」と楽しく話されます。
 市内からきた女性は「ランのことは全然知りませんけど、こんなにとてもとてもキレイの一言ですわ。それに何ともいえない淡い香りが漂っていますね」とにこにこ顔で鑑賞していました。
 ラン展(京都にあるラン専門業者も出店販売)としては11日まで。ラン室に花咲くランは会期以降も鑑賞できます。(仲野良典)
「蘭(ラン)の香に寒波押し来る夜の闇や 春酣(タケナワ)といふに間(マ)はあり/北原白秋」