「おおいに語ろう おおいに学ぼう 伏見女性ネット・新春のつどい&総会」が15日、伏見区内のレストランで貸し切りで開催され、乳児を抱えた若いお母さんから高齢者まで、40人が参加しました。
 元福井県立大学教授で「男女共同参画」研究家の冨士谷あつ子さんが「憲法を生かし、女性も男性も人間らしく生きる社会を」と題して講演しました。冨士谷さんは源氏物語1000年紀といわれているが「貧乏で子連れで苦労を重ねてきた紫式部が、いったい何を書きたかったのか? ほんとのメッセージはなんなのか?」を考えること、そして「どんな時代だっかのか? 華やかな宮廷の外は餓死や病気など餓鬼草子であったこと」を見ておくことも大事だとのべ、「新憲法の今の世は女も男も町衆でいっしょになって町衆=市民が物言う時代にならないといけない」と力説しました。憲法前文の主権在民と9条の平和主義、日本の性別役割特化、世界の格差克服の潮流などを分かりやすく、身近に感じる話で楽しく納得する内容でした。
 石村かず子さん(日本共産党3区代表)は開会のあいさつで「新テロ特借法の再議決の暴挙を許さず、新しい平和外交をスタートさせましょう」と訴えました。日本共産党の西野さち子市会議員は不正・不公正な市政を果敢に告発してきた中村和雄弁護士の活躍などを紹介し、「みんなの力で中村和雄市長の実現を」と訴えました。
 講演を基にして、レストランのテーブル毎で小討論が行われました。家庭では嫁に炊事・洗濯・子育て任せっきりがあたりまえの舅とのあつれき、共働きでも夫の親の介護は嫁が看て40年間も働いてきたのに年金はもらえない、年金制度の理不尽な男女差別の実態、介護保険改悪でしわ寄せがくる高齢者やヘルパー、コミュニティーバスづくりの要求に冷たくあしらう市政、などたくさんの女性差別や納得いかない市政や国政問題が噴出しました。一方で夫の過労死自殺の裁判を通して自分の生き方も問い、たたかいつづける女性の発言には参加者一同深い感銘と励まを受けました。
 冨士谷さんは「たくさん勉強の材料をもらいました。今日出た問題や意見、『おかしい!』とやっぱり声をあげんとあかん! 声を形にしなければならない! そして行動を起こすことが大事! 女が変われば社会は変わる!」と断言します。参加者のみなさんの心に響きあい、京都市政の刷新のために中村和雄市長実現をお互いが誓いあうつどいになりました。(仲野良典)