京都市中京区の東の御幸町通から西の高倉通まで続く京都錦市場商店街(約130店舗)もいよいよ歳末商戦が始まりました。
 ゆば、塩珍味、生麩、出汁巻、京漬物、京昆布、京煮物などの専門店や鮮魚、豆腐、鶏卵、お茶とここへ来れば食料品は何でも揃います。年末はおせち料理、鮮魚では鯛、たら、数の子、雑貨屋では昆布、削り節、花屋は千両、万両に若松、しめ縄と正月商戦本番。
 味噌の専門店の主人は「出足はまあまあで、白みそはやっぱり29、30日が最高や」。ごまめ、黒豆、昆布巻き、鱈、くわいなどができあがったお節料理店では、「ボチボチや、これからです」と威勢いい返事です。大勢の買い物客が品定めし、「ちょっと高いのとちがう?」と詰め寄るお客も。まだまだ財布の紐は堅いようです。これから大晦日ぎりぎりまで買い物客でごった返す錦市場です。(仲野良典)