フォーラム「立命館の民主主義は今?」(「立命館の民主主義を考える会(元教職員)」準備会主催)が22日、立命館大学至徳館=京都市北区=で行われ、現・元教職員、現役学生など110人が参加しました。「平和と民主主義」を教学理念に掲げる同大学で、理事会トップによる専断的な学園運営が進められている現状や学内民主主義を取り戻す課題について意見交流しようと、元教職員らが呼びかけたもの。フォーラム後、同「会」結成宣言を確認しました。
 フォーラムでは、コーディネーターの元副総長・芦田文夫氏が「学内民主主義のあり方について、現役の教職員と真摯な意見交流のスタートの機会としたい」とあいさつ。元副学長・岩井忠熊、元副総長・佐々木嬉代三、立命館大学教職員組合執行委員長・稲葉和夫の各氏が問題提起。岩井氏は、学園関係者が形成してきた「平和と民主主義」の教学理念の意義を強調し、「学園トップダウン方式はふさわしくない」とのべました。佐々木氏は、「立命館の民主主義は死の危機に直面している。現在の理事会の非民主制に対し勇気を持って批判してくことが必要」と呼びかけ、稲葉氏は、一時金カットや学費値上げを強行してきた理事会が、学生や教職員の批判に耳を傾けず、退職慰労金を倍増するなど非民主的に運営していることを批判しました。
 結成宣言は、「学園の民主主義を守り発展させる運動の一翼を担いたい」「正々堂々と立命の未来を切り開こう」などと呼びかけています。