来年4月実施の後期高齢者医療制度の改善を求める意見書が、京都(14日)、長岡京(17日)の両市議会で、全会一致で可決しました。高すぎる保険料の負担軽減を国に求めることを柱とする内容。
 同制度をめぐっては、1日に開かれた京都府後期高齢者医療制度広域連合議会で、保険料を全国で5番目に高い平均9万5007円とするなどの条例案に、3分の1近くの議員が反対しています。
 両意見書は、「これまで健康保険等の被扶養者であった高齢者に新たな負担が生じる」(京都市議会)、「保険料の負担及び医療の確保については、十分な配慮が求められる」(長岡京市議会)などと指摘し、▽保険者の負担軽減を図る視点から、保険料のあり方について検討し、必要な財源は国が措置する▽保険料の軽減判定の仕組みを保険料の賦課方式と整合がとれるよう、改善する―などの4点を政府に求めています。