去る5月26日に亡くなった山宣研究の第一人者・佐々木敏二先生を偲ぶつどいが、8日午後、宇治市内の花やしき浮舟園で催されました。つどいには、遠くは東京、埼玉、長野、鳥取をはじめ各地から50人が参加し、故人の冥福を祈るとともに、その生涯や業績を語り、研究成果を学び、遺志を受け継ぐ誓いを新たにしました。
 つどいでは、全員で黙祷を捧げたあと、呼びかけ人の宇治山宣会会長、薮田秀雄さんが開会のあいさつをしました。薮田会長は、佐々木先生が10年の歳月をかけて膨大な資料を読破し、書き上げた『山本宣治・上下』によって山宣の全体像が明らかになったと強調し、業績をたたえました。また、先生がカナダ移民史研究のパイオニアであり、労働者教育やスポーツ、演劇の分野でも大いに活躍されたことを紹介しました。
 続いて、山本宣治の三男浜田繁治さんをはじめ各分野から9人の方々がその活躍ぶりや思い出などを語り、また少年時代からの懐かしいスライド写真や山宣について講演をするビデオが上映されました。
 最後に遺族を代表して夫人の佐々木幸子さんが、先生との出会いなど懐かしい思い出も交えてごあいさつをされました。
 なお、つどいにはカナダ在住のゴードン門田さんや日本共産党のこくた恵二衆議院議員、井上さとし参議院議員ほかからメッセージが寄せられました。(小松正明)