「田辺九条の会」は8日、京田辺市の中部住民センター「せせらぎ」で、「3周年記念のつどい」を開き、30人が参加しました。講演や朗読、合唱が企画され、参加者は今後の運動に知恵と勇気をもらいました。
 立命館大学などで政治学を教えている長澤高明先生が、「未来を開く、世界に誇る憲法9条」と題して講演。平和主義条項、戦争放棄の意味に触れながら、「9条の精神『戦争の放棄』を世界に浸透させることが、世界の未来を開くことにつながる」と語りました。
 新婦人の朗読小組みの会員らが、広島の原爆で埋もれたお地蔵さんの話「おこり地蔵」を朗読し、原爆の悲惨さむごさを訴えました。
 府営田辺団地に住む中国残留孤児の林隆さん(70)が、言葉と就職難に直面しながら子育てした苦労、生活保障の裁判でのたたかいについて語り、「戦争のない平和な日本を願って、9条の会のお手伝いをしたい」と訴えました。
 京都うたごえ協議会のメンバーらが、「青い空は」「戦争を知らない子供たち」「憲法九条、五月晴れ」などを披露しました。(辻垣健次)