劇団前進座が、新春1月恒例の南座(京都市東山区)公演で「三人吉三巴白浪」(河竹黙阿弥作)に出演する藤川矢之輔、瀬川菊之丞、河原崎國太郎の3氏が京都市内で公演の見どころなどを語りました。 同芝居は、「月も朧に白魚の篝もかすむ春の空」「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」の名せりふで有名な(河竹黙阿弥による盗賊もの。
 和尚吉三を演じる矢之輔さんは「長いしばいのため、100年の歴史を持つ南座でも、通しで行われるのは今回初めて。まわり舞台やセリの劇場装置をフルに使うだけでなく、2本の花道をつくって立体的効果のある演出をして、華やかな舞台を創る。ぜひ楽しんで欲しい」と話ました。
 お坊吉三の菊の丞さんとお嬢吉三の國太郎さんは、「今回は、前進座の中の第3世代といわれる中堅どころと若手だけの芝居となる。南座の大舞台で、私たちの歌舞伎の真価を問いたい」と意気込みを語っていました。
 1月3日ー22日まで。申し込み、問い合わせ先は前進座京都営業所TEL075・561・6300。