南丹市美山町北村地区で23日、茅葺きの屋根に一斉に水をかける防災訓練が行われました。同地区には茅葺き屋根が資料館などを含めて38棟あり、建築数は岐阜県白川村、福島県下郷町についで全国第三位です。
 放水点検と防火訓練を兼ねた春秋年2回に行われる一斉放水は今年で5年目。当日は地区の人たちや消防団が繰り出して放水銃で一斉に屋根高く放水しました。地元で生まれ育ち旧美山町教育長もされていた大隅重太郎さんは、「のんびりこころ温めてくれる里です。もてなしも控えめで、商いもほんの少しでちっとも膨らましません。それがここのとりえで、ひとつのこだわりです。みんなで支え合って原風景を保存しています。どこからでも放水がみれますのであぜ道でも山腹からでもお好きな所から撮ってください」と丁寧に語りました。(仲野良典)