宇治の平等院界隈にもようやく紅葉がいろつきはじめて、たくさんの観光客が訪れています。塔の島の手前の急流になっている宇治川にはシラサギやユリカモメが舞っており紅葉散策には絶好の景観です。
 宇治神社(重要文化財)から少し上流、喜撰山ダムの放流水が宇治川に注ぎ込む地点にかかる紅い観流橋を渡ると、道元禅師開祖の曹洞宗永平寺派の修行道場、興聖寺があります。表門から直線で200メートルの山門(桜門)まで木々のトンネルと紅葉が映える「琴坂」が続き、白壁で竜宮造りの山門付近は楓や紅葉が太陽に照らし出されて輝きカメラポイントとなっています。
 「千々の色に移ろふらめど知らなくに 心し秋の紅葉ならねば」 (読み人知らず)
(仲野良典)