京都市左京区の男性が20年間つくりためた川柳をこのほど冊子「おかしさの味を添えてひねりでた川柳」(B6版、58ページ)にまとめました。
 男性は、加藤正夫さん(81)。戦後、勤めていた島津製作所でレッドパージ。その後、自営業を営み、左京民商と右京民商の副会長を歴任しました。
 掲載した川柳は、1986年度から2005年度に、「しんぶん赤旗」日曜版や京都民報の文芸欄に投稿し入選した句です。日本共産党の居住支部の仲間の援助で冊子ができました。
 加藤さんは、自社公民(当時)による馴れ合いとカネ絡みの政治への怒りを風刺しようと川柳づくりをはじめました。消費税、医療改悪、平和などをテーマにしたものが多く、「軍縮はどこ吹く風の被爆国」「九条の関所を破る手口練り」「天高く老いやせていく負担増」など、今日にあてはまる句もあります。
 問い合わせは、TEL075・741・2921(伊藤)。