「後期高齢者医療制度を考える学習会」が伏見区の京都市エコロジセンターで開催され約40人の年輩者の参加がありました。主催は伏見社会保障推進協議会、年金者組合伏見支部と京都城南診療所。開会挨拶で伏見社保協の高橋きみ議長は「以前に年金者組合の人たちとともに医療制度の大改悪で『大変になった、そんなん誰が決めてんや』『住民税増えたとこやのに、又かいな』など憤懣の声がたくさん出てきて、運動しながら学習しようという声が高まっている」とのべました。
 京都府保険医協会の久保佐世事務局次長が、『後期高齢者医療制度を考える』と題して講演。久保さんは制度の目的やそのねらいなどたくさんの資料を駆使しながら、「今までの保険制度の仕組みを悪用した社会保障制度の形骸化、保険や医療制度を地域と住民の自己責任制度に改変して、国民の生存権保障を国の義務から省くことが狙い」と指摘。社会保障を重視する政治への転換の必要性、署名運動や「医療改善を求める1万人京都府民の会」を作り、「社会保障基本法の立法化を求める会」の立ち上げなどの運動を進めようと提起しました。
 参加者からは「消費税アップと医療費保障を結びつけるのはおかしい」「莫大な軍事費で他国にお金まで払っているのにこんな制度許せへん」などの発言に大きな拍手がありました。(仲野良典)