14日、京田辺市の「高齢者医療を考える会」は、「これからの高齢者の医療はどうなる?」をテーマに学習懇談会を開催し、20人以上の市民が参加しました。
 最初に有志による高齢者医療改悪をテーマにした紙芝居を披露し、その後、京都府保険医協会事務局の浜松章さんによる学習会を行いました。浜松さんは、「昨年小泉内閣が強行した医療改悪では、国の医療負担を減らすために患者負担引き上げにくわえ、従来にはないやり方((1)医療費適正化計画、(2)特定健診・特定保健指導、(3)後期高齢者医療制度)が持ち込まれ、自動的に医療費が抑制できる構造を府県を軸につくった。高齢者医療では、払える保険料にあわせて給付を抑制、若年者と同じ医療はしないことが前提、という仕組み。今後、広域連合に対する働きかけとともに、市町村や府へ患者のための医療計画を策定するように働きかけることが重要。国にも制度改善を求める運動を」と呼びかけられました。
 日本共産党の水野恭子京田辺市議が京田辺市の高齢者の実態などについて報告し、介護保険でも保険料が重すぎて滞納者が生まれていることを示し、新たな保険料負担が増えれば、これまで資格証明証を発行していない京田辺市でも保険証を持たない人が生まれると指摘し、特定健診導入で実際には市民向けの保険事業は削減されることや、市の担当者からもこれでいいのかと批判の声が上がっていることなどを紹介しました。
 参加者からは「資料に書かれていることはむちゃくちゃだ。75歳以上といえば戦争でさんざん苦労して、その後も日本の産業を復活させてきた人たちばかりだ。そういう人たちにひどい仕打ちではないか。資料を読んだら読んだだけ腹が立つ。こういうことを考える国会議員にもの申したい」「税金は暮らしに使って欲しい」など、怒りの声が出されました。(青木綱次郎)