伏見区向島地域の人たちが「住みよい向島ニュータウンをつくる会」を結成(内林義継代表)し、公共交通機関の創設拡充を求める2つの請願署名運動を展開中です。
 1つは近鉄向島駅から竹田駅まで敬老乗車証の使用ができるための請願。現在は近鉄と市営地下鉄は相互乗り入れをしていますが、3000円で交付されている乗車証では近鉄循環バスと近鉄向島駅~御香宮間の利用のみで近鉄向島駅からの地下鉄利用の場合は竹田まで一般の近鉄運賃を強いられています。
 もう1つは向島地域に安心・安全な低床コニュニティーバス創設の請願。現況はタウン循環の近鉄バスはありますが、向島駅から観月橋経由で宇治川以北に入る路線は近鉄バス1本で、しかも1時間に1本・昼時なし・夕刻4時終了でしかも御香宮終点という不便きわまりない路線。観月橋以北にある駅・総合病院・区役所・銀行や大手筋への買い物が大変です。
 特にお年寄り、子連れ、障害者なら御香宮から区役所まで歩いて30分はかかるといいます。大手筋界隈や京阪の中書島駅や観月橋駅への安心・安全で便利な公共交通機関「低床コミュニーバス」を走らせてほしいとの願は切実で緊急な課題になっています。
 一方、これらの実情や要望は先日、伏見で行われた「中村和雄さんを囲む要求懇談会」で「つくる会」からも発言がありました。中村さんが10日に発表した「私のマニュフェスト第1次案」でもコミュニティーバス整備を重点施策にしており、その具体化にぜひ取り組みたいと即答されたことに心強く感じました。(仲野良典)