立命館大学(京都市北区、滋賀県草津市)で5日に開催された公開全学協議会(全学協)で大学理事会が学友会との議論の途中で退席する暴挙に出ました。全学協で理事会が退席するのは前回(2003年)に続いてのことです。
 全学協は4会場に中継され、約1200人の学生が学友会と理事会の議論を見守りました。学費に関する議論では、学友会が「学生・父母の経済実態が厳しい中で、これ以上の学費値上げは許されない」と述べると会場からは大きな拍手が起こりました。これに対し、川口清史総長は「学生が学費値上げに納得していないというのは、その通りだと思う。しかし学費(値上げ)については理事会の責任でやりきらなければならない」と学費値上げを続けることを表明し、学生の願いに応えませんでした。
 この発言後、閉会宣言がなされていないにも関わらず、川口総長、長田豊臣理事長らは議論の途中で退席し、傍聴していた学生からは「まだ議論は終わっていない!」「説明責任を果たせ!」など怒りの声がわき起こりました。(山手四郎)