京都市営地下鉄の06年度駅構内清掃業務委託入札で、13件中9件が落札率100%、残り4件も93―99・9%の高率となっていたことが明らかになりました。26日の市議会公営企業決算特別委員会(市長総括質疑)で、日本共産党の山中渡議員が、「談合の疑いが強い」と追及しました。
 地下鉄(烏丸、東西両線)の駅構内清掃業務委託は指名競争入札で行われ、毎回12社中7社が参加。しかし、13件すべてで落札業者以外の6社は予定価格以上で入札しています。
 山中議員が入札結果一覧を理事者に示し、「あらかじめだれが落札するか決めなければこんな結果にはならない」と談合の疑いが強いことを指摘し、認識をただしたの対して、市側は「落札価格は業者が主体的に判断した結果。入札は適正に実施されている」(山崎副市長)と開き直りました。
 山中議員は、「この入札結果を見て談合を疑わない見識はひどい。仮に落札率80%であれば3500万円が節減できていた。名実ともに透明性、競争性が確保される入札となることが必要」と追及しました。