宇治・城陽・久御山地区労働組合協議会は19~21の3日間、長崎県への平和ツアーを行いました。長崎、諫早、佐世保の各市を訪ね、太平洋戦争開戦、長崎原爆、戦後の引き揚げ、米軍と自衛隊基地強化の実相を目の当たりにするとともに、干潟が失われ、環境破壊が進む諫早湾干拓事業の実態を学びました。
 平和ツアーは今年で8回目で、17人が参加しました。19日には諫早市で日本共産党の前市議の説明を受けながら、諫早湾干拓地を見学し、干拓事業による干潟の喪失や汚染などの環境破壊の実態を学習しました。同日、長崎市の平和公園や原爆資料館を訪ねました。20日には佐世保で共産党の地元市議の案内で、引き揚げ記念公園、自衛隊・米軍基地周辺を見学。同市には米軍と自衛隊しか通れない歩道橋や米軍関係者の使用者が優先通行となる公道、米軍のためのインターチェンジがあることなどの説明を受けました。ツアーでは、長崎ハウステンボスや吉野ヶ里遺跡、有田市なども訪ね、歴史と文化にも触れた3日間でした。
 参加者からは「原爆の被害や被爆者の声を広げていくことの大切さを再認識した」「日米安保が市民生活に入り込んでいる実態がわかった」「開発の名の下に、無駄な大型事業に税金が使われることは許されない」「憲法9条が変えられれば、米軍と自衛隊が市民生活に優先される佐世保のように、日本各地がなりかねない。改憲は許してはならない」などの声が出されました。(馬庭)