文化フォーラム「日本の時代劇文化を守ろう」が15日、京都市上京区のKBSホールで開かれ、約450人が参加しました。京都と日本の文化である時代劇を守る市民的な運動を広げようと呼びかけました。
 第1部では、東映剣会による殺陣の実演と映画監督・中島貞夫氏の講演「京都時代劇の魅力」が行われ、中島氏は、「世界で認められた最初の作品である、黒澤明監督の時代劇「羅生門」は京都で撮影された。多くの撮影所があった京都は時代劇のメッカと言われてきた」と強調しました。中島氏は「税金や年金問題で腹が立つことが多いが、時代劇では悪事を一刀両断で成敗できる夢の世界を描くことが出来る」と魅力を熱く語りました。
 第2部では、時代劇制作を支えるスタッフの仕事や時代劇に対する思いを語るビデオ上映に続いて、監督の中島、原田徹、俳優の福本清三、美術デザイナーの高見哲也、カメラマンの江原祥二、長谷川光徳の各氏によるパネルディスカッションが行われ、時代劇減少の問題点や時代劇の未来について話し合いました。
 参加者は、「日本の時代劇文化を守ろう」と呼びかけたアピールを採択し、『時代劇復興委員会』を結成。アピールへの賛同署名を集め、運動を大きく広げていこうと決意を固め合いました。