綾部市議会の6月定例会が6日、市の第3セクター「水夢」が経営する総合スポーツ施設増築の補助金2500万円を含む5000万円の一般会計補正予算案など、13議案を可決し、閉会しました。日本共産党市議団は、補助金2500万円を削減する修正案を提出。提案説明で「本会議提案前に入札、工事発注が行われたことは、議会の審議権を踏みにじるもの」と批判しました。
 補助金は、3セクの第2スタジオ建設のために国保基金から1050万円、保健事業基金から1450万円を切り崩すというもの。同党は、市が「水夢」に対する援助は出資金5000万円と債務補償以外はないと明言してきたことや、国保基金の使途についても、診療所や病院の設置など被保険者の健康増進の事業に限られていることを指摘し、市の補助金投入は適切ではないと表明しました。
 予算提案がされていない補助金を見込んでの事業着手について、議会軽視であるとの批判に、同社会長を務める四方八洲男市長は「社長に厳重注意した。議決前の着手は議会軽視にあたり、責任者として反省している」と答え、陳謝しました。(T)