北丹医師会前会長、社会福祉法人「丹後福祉会」理事長 山本一郎さん(78)─〔10〕
国の医師減らしけしからん 山本
成宮 先生が山本医院を開業されて47年と聞きました。学校医や北丹医師会の要職を長年務められ、先生のお名前は地域で有名です。
山本 以前は急患の連絡があれば夜中も往診に行きました。3年前から脳出血で左半身が思うように動かないんですが、息子と一緒に診察をしています。ポリオワクチンの投与では京丹後市の各町に出掛けていくんですよ。
成宮 現役でのご活躍、頭が下がります。政治家とのお付き合いも多いそうですね。
山本 山田知事や自民党、民主党の国会議員も来訪されます。
成宮 今、政治家には「格差と貧困」をなくすことが求められていると思います。命や健康にまで「格差」を持ち込むのは許せません。
山本 そのとおり。47年前、網野町の開業医は9人いましたが今は3人です。産科があるのは京丹後市で1病院だけになってしまいました。医師不足は深刻です。
成宮 私も府内の病院や開業医を訪ね、話をお聞きしていますが、北部地域は医師の絶対数が足りません。「偏在しているだけで、医者の数は足りている」という厚生労働省の姿勢を改めさせなくてはと思います。
山本 命を守る医者、患者が困ったときに助ける医者が足らないんです。政府は、医者が増えると医療費も増えるといって医者を減らしてきた。けしからんことです。
成宮 医療や福祉に、経済効率を優先させてはいけませんね。
山本 それでは医療過疎はなくならん。へき地だけの問題ではなく広がっていますからね。
命と憲法守れの声を大きく 成宮
成宮 日本共産党は京都府委員会と府議団が昨年、病院、開業医に行ったアンケートを元に「医師確保と地域医療を守る日本共産党の五つの提言」を発表し、府議会でも国の責任、府の支援対策を求めてきました。議員団の追及と住民の運動で、府は、今年度予算に医師確保対策費6億3000万円を計上しました。
山本 成宮さんら京都の日本共産党がやっとんなることは、医療過疎問題で全国の先端をいっていると思っています。
成宮 うれしいです。今後も専門の方の意見を聞き、一緒に打開策を考えて1歩ずつ前にすすめていきたいです。
山本 期待します。命を守ろう、患者の味方になろうという人が医師になれるよう、医学部の定員を増やし、奨学金制度などつくってほしいです。秀才だから医学部へという考えは駄目です。
成宮 日本共産党が2月に発表した「深刻な医師不足を打開し、『医療崩壊』から地域を守る提案」では、医学部定員の増員、へき地医療の担い手を育てるための国の施策や病院の勤務医の過酷な労働条件の改善を求めているんです。
山本 そうでしたか。へき地への赴任には、嫁さん、家族と暮せる条件整備も必要だと思いますよ。嫁がへき地を嫌うんで。
成宮 やはり、机上で考えるのではなく、まず現場で何が起こっているのか、実態を調査しないといけませんね。
山本 それが大事です。
成宮 医師不足が社会問題になったおおもとには、政府の社会保障切り捨てがあります。公的保険・公的医療を切り捨てる「構造改革」が地域医療の崩壊を加速させました。
山本 「構造改革」というと、小泉さんが「自民党をぶっつぶす」と言ってから、自民党は悪くなったと思います。
成宮 憲法を変える動きも急になりました。「新憲法草案」(05年発表)では、9条を変えて「自衛軍の保持」を明記しました。海外派兵を可能にすることがねらいです。
山本 9条は絶対守らないかん。ただ、憲法前文の一部には表現を変えてほしいところもあります。
成宮 安倍首相は「改憲」を参院選の争点にするといい、その前に憲法改定の手続き法案の成立をはかろうとしています。
山本 憲法の何をどう変えるのかを国民に示さないまま、法案を成立させようというのは危険です。
成宮 先日、京都市内で開かれた「九条の会」の憲法セミナーで、臨済宗相國寺派の有馬頼底管長は、「国民投票法案は戦争への道」と喝破されました。戦争はあかん、9条を守れの国民の声をもっと大きくして成立を阻みたいと思いました。命と憲法は、いっせい地方選の争点の1つです。この選挙で審判を下し、参院選でがんばります。
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京丹後市網野町の自宅で話す山本一郎さん(左)と成宮まり子参院選挙区候補


「上級問題・其の二」をupしました!










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