宇治市が、浄水場施設の老朽化などから施設を休止して、府営水への切り替えを提案、4月から住民自治会と協議に入っていたところ、市は突然切り替え作業を強行。これに、住民が抗議し、作業を中止に追い込みました。市の強硬なやり方に怒りが高まっています。
 施設の休止が検討されているのは、910戸、2300人に給水している開浄水場=同市神明=。昨年の12月、市水道部が施設の老朽化や原水から有害物質トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンが検出されていることなどを理由に、3月末で休止する方針を市議会に報告。市議会も3月議会で「休止」予算を議決していました。これにたいし、開自治会連合会、開ヶ丘自治会、一里ヶ丘住宅自治会の3団体は「地下水は安全と府が認めている。このままおいしい地下水を飲みたい」と反対し、市と協議を続けてきました。市が切り替え作業を強行しようとした11日には、住民ら100人が同浄水場に集まり、マンホールの蓋に座るなどして抗議。このため、市は同日の切り替え作業を断念し、今後については、改めて自治会長に連絡するとしました。 日本共産党宇治市議団(水谷修団長、8人)は8日、水道部に対し「府営水への切り替えを中止し、直ちに関係町内会との協議を再開するよう」申し入れました。
 宇治市では1965年より、京都府が供給する府営水を購入。現在、自己水34.1%で、府営水が66.9%を占めています。