「京都生存権裁判2周年のつどい」(主催・同裁判を支える会)が9日、京都市上京区の社会福祉会館ホールで行われ、松島松太郎さんら4人の原告と弁護団、支援者など103人が参加。人間らしく生きる権利を守るために裁判勝利へ決意を固め合いました。
 生活保護費の老齢・母子加算の削減・廃止の取り消しを求める「生存件裁判」は、05年4月に京都の松島松太郎さんが提訴したのを皮切りに、現在全国8地裁、109人の原告でたたかわれています。4月には、全国の訴訟を支援する、「生存権裁判を支援する全国連絡会」が結成されました。
 金澤誠一・佛教大学教授が開会あいさつし、「松島さんの提訴をきっかけに、生活保護や貧困にたいする印象や受け止めが変わり、社会問題として考えられるようになった。勝利するまでたたかい抜こう」とのべました。
 松島さん、三島義温さん、金原辰夫さん、辰井絹恵さんによる座談会では、提訴にいたった思いや現在の生活ぶりなどをざっくばらんに語り合い、母子加算削減の取り消しを求める辰井さんは、「生健会をはじめ多くの人の支援に勇気をもらっています。胸を張ってたたかっていきたい」と決意を語りました。
 弁護団による「裁判劇」では、原告・被告・裁判官にふんした各弁護士が加算削減の根拠や最低生活の定義など争点について熱の入ったやり取りを繰り広げました。
 つどいでは、全国連絡会会長の小川政亮さんがをはじめ、京都総評の岩橋祐治議長、尾崎要年金者組合府本部副委員長、伊藤邦雄京商連会長が連帯あいさつ。全国の原告からのメッセージが紹介されました。