「年金が消えるなんて、放置しといた政治家の責任」「心配で確認に来ました」ー5000万件を超える年金が「宙に浮いた」問題で、各地の社会保険事務所に問い合わせが殺到しています。
 京都社会保険事務局が8日、京都市下京区の京都タワーホテルに「年金臨時相談窓口」を開設したところ、100人余りがつめかけ、当初10人の相談体制を20人に増やして対応するほどでした。
  伏見区以南を担当する京都南社会保険事務所は、「日に350件ほどの相談が、年金記録問題がクローズアップされてからは1.5倍の500件ほどまで増加した」と庶務課長は話します。
  相談に来た女性(50)=伏見区は、「国民年金から厚生年金に切り替えたので、心配で来ました。問題なかったので、ほっとしていますが年金の負担が大変。今年就職した子どもは、学生の時の年金負担は猶予にしかならず、これから厚生年金と別に月1万3000円ほど払わんといかんと聞いてびっくりしています」と話しました。厚生年金と国民年金負担を13年間2重に支払っていたので還付するという通知が郵送され、「会社を休んで来た」と言う男性(53)は、「あきれている。こういういいかげんなことをしているからこんな大問題になる」と話しました。
 府内の各社会保険事務所は、土、日曜の9、10の両日は、午前8時30分から午後5時15分まで、平日は午後7時まで、相談に応じています。