5日午後、京都市役所〈中京区)を訪れて驚きました。本庁舎と北庁舎の間の中庭スペースに右翼団体の街宣車が駐車してありました(写真)。障害者を除く市民の車の入場・駐車を禁じているのに、なぜ!?-
 庁舎管理を担当する総務課によると、男性2人が乗った街宣車が同日午後0時半過ぎに警備員の制止を無視して中庭に入り、駐車。注意する警備員に短時間の用件といって、行き先を告げて庁舎に入っていったといいます。
 しかし、街宣車が市役所を出たのは午後3時前。約2時間半、駐車していたことになります。市側は、駐車時に警察に通報したものの、この間、男性らにたいして車の移動を促していませんでした。
 市職員によると、街宣車を乗り入れたのは御池通などでときおり宣伝している団体で、ホームページには今年4月に銃撃されて亡くなった故伊藤一長・長崎市長を「国賊」と呼び、「今の日本で必要なのは『2・26』事件の勃発」などと主張しています。
 同市役所内には、身障者用を除いて来庁者用の駐車スペースはなく、一般の人は近隣の有料駐車場などを利用しています。市側は一連の対応について、「不適切だった」(総務課)と誤りを認めていますが、右翼団体の傍若無人な振る舞いを許さない毅然とした対処が必要なのではないでしょうか。(ま)