京都の住環境を守るまちづくり運動の中心として20年あまりたたかってきた木村万平さんが京都を離れることから3日、京都市中京区のホテルで「木村万平さんの労をねぎらい『京都破壊に抗して』の出版をお祝いする会」が開かれ、市民や建築家、学者をはじめかかわりの深い人たち180人が集まりました。
 呼び掛け人の中島晃弁護士があいさつし、三村浩史・京都大学名誉教授、中井作太郎・日本共産党中央委員会常任幹部会員が感謝とお祝いの言葉をおくりました。三村氏は同大助手時代にフィールドワークで聞き取りした木村さんの「眼光鋭く、近寄りがたかった」エピソードや綿密な調査記録と運動をまとめた本にふれ「座右の銘に」と賛辞を贈りました。
 会場では木村さんが京都市長選挙、知事選挙に立候補した際のビデオ映像やまちこわしに立ち向かう住民運動のスライドを上映。木村さんの教師時代の教え子や住民運動でともにたたかった仲間らが思い出や感謝の言葉を語りました
 また、来年の京都市長選挙に立候補を表明している中村和雄弁護士が「木村さんや皆さんの思いを引き継ぎ必ず勝利する」と決意をのべました。 最後に婦人の武子さんとあいさつに立った木村さんは「京都破壊の本と百足屋町の歴史をまとめた本を出版したことで私の京都での役割はすんだと考えました。充実した第2の人生でした。これから第3の人生として、皆さんとともに社会に役立つ仕事をしていきたい」と話しました。