祗園祭を模したと伝えられる与謝野町の加悦谷祭が4月28・29の両日行われ、後野地区の「愛宕山子供歌舞伎」が4年ぶりに上演されました。
 色とりどりの衣装に身をまとった小学生2年から6年の豆役者が、有名な「義経千本桜」の四段目「吉野山道行(みちゆき)の場」を熱演。
 芸屋台は、あらかじめ要望のあった20軒の家の前に横付けされ、約15分間つづ名場面を披露。加悦谷弁のアドリブもまじえた熱演に、おひねりも飛びました。目頭を押さえる大人の姿もありました。
 子供歌舞伎は90年、芸屋台の台輪新調にともなって、播州歌舞伎嵐獅山一座座長の指導受けて復活。平安建都1200の94年には、祇園祭の山鉾巡行に参加。台風の影響で05・06両年は中止されていました。
 保存会の役員の一人は「今回は、地元だけでなく遠方からも観劇来てくださり成功できた。子供も少なくなるなか維持は大変だが、これからも盛り立てていきたい」と決意を語っています。(与謝野町H・F)