京都府学生自治会連合(京都府学連、西山頌秀委員長)は、高すぎる日本の学費を引き下げようと高学費についての学生の声を集めた「学費黒書」づくりに取り組んでいます。18日は、京都市内の大学門前などで宣伝し、学生の声を集めました。
 日本の大学の初年度納付金は私立130・5万円、国立81・7万円とフィンランドやデンマークなど学費0の国がある中、世界一の異常な高額費となっています。府学連では、12月の国会請願に向けて、学費について困っていることや〝もしも学費が値下げできたらどんな学生生活を送りたいか〟などを書いてもらう「学費一言カード」を集めています。
 北区の仏教大学前では、年間授業料200万円という男子学生が「奨学金をもらって通っている。兄弟もおり、学費を下げてほしい」とカードに記入。また、教員志望の女子学生(4回生)は、「もっと学費が安ければ、アルバイトせずにボランティアやいろんな活動がしたい」と話しました。この日は、同志社大学前(上京区)、四条河原町(下京区)でも宣伝し、一言カードと学費負担軽減と大学予算増額を求める請願署名をそれぞれ36人分集めました。
 府学連の志賀歩書記次長(京都橘大学4回生)は、「学費に困ってないという学生も、『世界には学費0の国もあるよ』と値下げの展望を話すと、『そしたら下宿できる』といって協力してくれました。学費が安かったら、本当はもっとやりたいことがあるという学生は多い。京都の学生10万人の声を集めたい」と話しています。