「子どもと教育・文化を守る京都府民会議」(岩橋祐治代表)は12日、文科省が24日に全国すべての中学3年生と小学6年生を対象に実施する全国一斉学力テスト(「全国学力・学習状況調査」)に反対し、参加しないよう京都府教育委員会に申し入れました。
 内容は、▽同テストへの参加を中止するよう市町村教育委員会を指導する▽競争激化や学校の序列につながる市町村ごと、学校ごとの結果の公表はしない▽個々人に対して調査への参加の強制を行わず、調査対象となる子どもと保護者に事前に説明責任を果し、了解を得ること。また、個人情報保護にむけて個人を特定することがないよう出席番号と氏名は無記名にするなど対策を講じる▽「平均点競」など競争や選別につながる対応がないよう市町村教育委員会に指導を徹底すること―の4点です。
 同教委は、全国一斉学力テストが国の指導で行なわれるため、市町村教育委員会に「(参加、不参加を)言う立場にない」と指導責任を放棄し続けていますが、参加の強制については、「物理的、精神的に強制することは教育の場であってはならない」(4月12日)とのべています。