「週刊しんぶん京都民報」4面で「チャップリンと日本」を連載中の大野裕之さん(日本チャップリン協会会長)は25日、京都市中京区の元立誠小学校で開かれた(24・25日)第2回チャップリン国際シンポジウムで、「チャップリンと日本 チャップリンとファシズム」と題した講演を行いました。
 大野さんは、5・15事件(1932年)で犬養毅総理大臣を暗殺した青年将校らは、当初首相がチャップリンと面会する場面で両者を殺す予定だった、と紹介し、「チャップリンが観光などで予定を変更したから助かったが、ひょっとしたら軍国主義の犠牲者になっていたかも」と語りました。
 42年に製作されながら日本では戦前公開されなかった「独裁者」について、作家の高見順氏やシナリオライターの広澤榮氏が海外で試写を見て感想をつづっていたことなどを紹介し、無声映画として懐かしむだけでなく、製作された時代背景や政治状況などを踏まえて鑑賞することの必要性を強調しました。