安倍首相が記者会見などで、集団的自衛権行使の研究を急ぐ考えを明らかにした(7日)もとで、憲法研究所は10日、京都市中京区のラボール京都で集団的自衛権などをテーマにした憲法大学講座を開きました。
 岩佐英夫弁護士が「集団的自衛権をめぐる危険な動き」と題して講演。安倍内閣は、政府の見解でも違憲とする集団的自衛権行使に向け、改憲に踏み込もうとしていることを指摘。先月、アーミテージ元米国国務副長官らが発表した報告(アーミテージ報告第2次)でも、安倍内閣の進める改憲議論を「心強い」と評価し、2020年に向けて「憲法問題の解決を」と改憲を迫っていることなどを紹介しました。
 同講座では、このほか「親子関係をめぐる法と憲法24条」(立石直子龍谷大学非常勤講師)、「現在の税制と庶民感覚」(渡辺健吾公認会計士)などの講演も行われました。