11日に伏見区の「そうぞう館」で伏見憲法フォーラム「憲法と社会保障を考える」と題しての講演会が催されました。「憲法9条で21世紀に平和を創る伏見共同シンポジウム」の主催。約30人ほどの参加があり熱心に聞き入りました。
 京都ノートルダム女子大教授の中川慶子さん(写真)が「格差社会と社会保障…ゆれるセーフティネット」と題しての講演。生活保護受容率、OECD貧困率、ワーキングプア、正規雇用・非正規雇用者率など諸統計や資料を活用して日本の現状を分析し、社会保障制度の近年の動きや生活保護制度の推移や年金・最低賃金問題などについて憲法25条の生存権保障の観点からこれからの方向性などを話されました。
 京都南法律事務所の岩佐英夫弁護士からは「改憲手続法案の危険なカラクリ…5・3を改憲のステップの日にしないために」と題してのお話。安倍首相の狙いや国会の緊迫している情勢、「よりまし」でない危ない民主党案、改憲手続き法案の危険な内容が指摘され、「絶対許せない法案。反対の国民的運動を大きくしなければ」と訴えられました。(仲野良典)