3日、伏見区南部の向島ニュータウンで教育懇談会がもたれました。主催は「向島の教育と文化を考える会」で立命館大学の高垣忠一郎先生が「不登校をきかっけに見えてくること」をテーマに懇談しました。お母さん方や、教師、大学生など24人が参加しました。 
 高垣氏は「子どもとの相談で、ただ話を聞くだけで、助言やアドバイスなどしてあげられなくて力不足を感じている親や先生がいます。しかし、いやなこと、つらいことを語る子どもをしかっかり受け止め聞いてあげることがカウセリングの基本」であること。そして「何かおっかぶせて、これはこうだよとか、こうなければならないとかではなくて、自分と自分が見つめ合って、『自分が自分で大丈夫』という自己肯定感がもてるようにお手伝いをすることです」と感動的なお話をされました。同時に、日本の「高度経済成長」期やその崩壊と政財界による規制緩和による切捨てや競争社会政策に不登校の子どもが増大したこと、今日の安倍政権・教育再生会議の言動などを厳しく批判されました。
 懇談では不登校を抱えている保護者や家族からどうすればいいのか、これでいいのかと疑問や不安を打ち明けられました。(仲野良典)