畑川ダムの必要性の有無を討論する「京丹波・町づくりシンポジウム」が24日、同町で開かれ、30人が参加。目的が不明確で住民にとって必要がないダムの建設中止を求める声が相次ぎました。
 同シンポは、京丹波町のあり方を考える懇談会が主催したもの。同会世話人代表の奥村英一氏は、「水は余っているのに、ダムは必要ない」と強調。同会事務局の水谷正治氏は、「町財政や住民の暮らしが大変なときに、不必要なダム建設に77億円の税金を使うことは許せない。推計どおりに人口が増えなければ、水道料金が大幅にアップし、4人家族で9・7万円も負担が増える」として、ダム建設の再検討を求める署名運動を全町民に広げようと呼びかけました。
 発言では、「住民負担が増えるだけのダム建設に反対」、「地下水を利用すれば安くておいしい水が飲める」、「高齢者世帯は基本料金の半分以下しか毎月使ってない。これ以上値上げされたら大変だ」などの意見が出ました。
 署名は、28日に第1次集約をして3月2日に府議会に届ける予定です。引き続き、住民の3分の1を目標にして、運動を広げるとしています。