日本共産党元参院議員で弁護士の近藤忠孝さん(74)=長岡京市在住=が、3月7日放送予定のNHKテレビ番組「その時歴史が動いた『苦しむ患者を救いたい~イタイイタイ病裁判・弁護士たちの闘い~』」にゲスト出演します。放送は午後10時~10時43分。
 イタイイタイ病裁判は日本の公害裁判史上、初めて被害者が大企業(三井金属神岡鉱業所)に勝訴した歴史的な裁判。1968年3月に提訴し、3年余の71年6月、第1審・富山地裁で4大公害裁判で最初の勝訴判決が出され、72年8月には第2審・名古屋高裁金沢支部でも全面勝訴の判決を勝ち取りました。これを支えたのは無報酬で立ち上がった若手弁護士でした。
 青年法律家協会(青法協)議長を務めた近藤さんは、全国に呼びかけて弁護団結成に尽力すると同時に、68年10月、「この裁判で勝利するためには被害者のいる現地・富山で弁護士として活動することがどうしても必要」と考え、一家を挙げて東京から富山に移住。弁護団副団長として裁判を勝利に導く上で中心的な役割を果たしました。
 一方、近藤さんは74年の参議院議員選挙(全国区)に日本共産党公認で立候補し当選。以来、92年まで3期15年(全国区、比例代表)にわたって参院議員として活躍。大蔵委員、公害・環境対策特別委員などで奮闘しました。
 現在、全国公害弁護団連絡会議代表委員を務め、京都弁護士会所属。自由法曹団員(京都支部所属)。近藤忠孝法律税務事務所(京都市下京区)を開設しています。