労働政策審議会(厚生労働省の諮問機関)が2日、ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)などを盛り込んだ労働基準法改定案と労働契約法の法案要綱を了承する答申を出したことについて、自由法曹団京都支部は3日、「過労死・過労自殺を促進する制度。民意を無視した暴挙」などとする抗議声明を発表しました。
 声明では、厚労省が答申を受けてWEを含む法案を提出する意向としていることについて、今求められている施策は、過労死・過労自殺やサービス残業、偽装請負など常態化した企業による違法行為の是正と指摘。国民の圧倒的反対を受けて法案提出が見送られたにもかかわらず、諮問後わずか9日で答申が出されたことについて、「もはや民意を無視した暴挙というほかない」と批判しています。