LRT(次世代型路面電車)導入に向けた研究活動に取り組んでいる「京都LRT市民の会」(代表・土居靖範立命館大学教授)は18日、今出川通(北野白梅町―出町柳)など3線を早期に整備すべきなどとした提言を発表。同日、京都市に提案しました。
 「新しい京都のまちづくりをめざし、LRT(新型路面電車)の早期実現を」と題した提言で、今出川通のほか、四条通(四条大宮―祇園)、河原町通(京都駅―河原町今出川)の3線の早期整備を提案。併せて、にぎわいある中心市街地の創出や歩行者と公共交通、自動車の役割分担を図るために、▽中心市街地や東山界隈、嵐山公園周辺などを「歩行者優先ゾーン」▽都心地域(北大路、西大路、九条、東大路の各通に囲まれた地域)と東山地域を「公共交通優先ゾーン」▽パーク&ライド駐車場など都心部への自動車流入抑制策、を京都の交通体系の基本構想として打ち出しています。
 「市民の会」の辻昌秀事務局長は、「市民の中での議論がいっそう進められることを期待したい」と話しています。市内でのLRT導入をめぐっては、市が24日に今出川通でLRTに見立てた市バスを走らせる運行実験を行います。(写真=「市民の会」が提案した京都の交通体系の基本構想図)