17日と18日は観音菩薩)(観音さん)を祀るお寺にお参りする日。衆生を無条件に救って浄土に導くといわれています。参拝者目当てに寺院前には市がたちたくさんの店が並びます。清水寺、今熊野観音,牛尾観音に六角堂などが京都の代表格です。縁日にこれらの寺院を巡礼してご詠歌を唱えて朱印を受けます。観音信仰と健康ウォーキングの合体で無病息災を祈念します。
 一方、隣の大津市瀬田川界隈では、弘法大師が刻んだと言われる厄除け立木(たちき)観音の17日の縁日、同じ日に西国12番で日本一の桂の大樹群にかこまれた「雷よけ観音」や「ボケ封じ観音」などで親しまれている岩間寺の縁日。そして写真の石山寺の本尊の観音さんの「牛玉(ごおう)さん」などです。牛玉さんは石山観音(重文指定)の縁日の18日に小さな市が門前境内に立ちます。古くから市が開かれていたのですが明治になって絶えて最近地元起こしで復活したと言われています。1月18日の初牛玉さんの市には絶え間なく売れる特産の瀬田しじみ汁(50円)や牛玉おでん(五宝おでんとも)の店の他、地元麻採野菜や鮮魚、陶器、骨董、漬物にてんぷらなど約50店ほどが並んでいます。「立木さんや岩間さんの縁日はよく参拝しますが牛玉さんは初めてです」と熱々の牛玉おでんを食べながら年配のご婦人が話していました。(仲野良典)