全国の病院間で看護師の獲得競争が激化している問題で、日本医師会は17日、全国の病院を対象にアンケートした結果、08年4月に必要になる看護師の数は06年10月(調査時点)に比べ、約7万人多い88万1000人になるとの試算結果を中央社会保険医療協議会(中医協)に提出しました。現状通りのペースで看護師が増えても、深刻な看護師不足に陥る可能性があるとし、都市部の大病院に集中する傾向にあり、このままでは地域の中小病院との看護師配置の格差が深刻化し、地域医療の短期間での崩壊につながりかねないと指摘しています。
 看護師を手厚く配置した病院に診療報酬を上乗せする06年4月の診療報酬改定が影響しています。