07年2大選挙に知識人の英知を―と20日夜、京都市中京区のハートピア京都で「政策学習交流会」が開かれました。京都の学者・研究者日本共産党後援会(京都学研会)の主催。党政策委員会事務局長の寺沢亜志也氏が、自民党政治の「3つの異常」を根本的に正す日本共産党の改革路線、政策について講演しました。
 会場には京大、立命大などの現役教員、名誉教授、退職教員、大学院生ら、近年の京都学研会主催行事では最多の約50人が参加しました。
寺沢氏は、極端な大企業中心の政治について、「構造改革」路線の下で深刻化した格差と貧困の拡大を実例を挙げて示し、政治の責任として、安定雇用の破壊と社会保障と税による是正の後退をあげました。
 これを解決するため、雇用、社会保障、税制のそれぞれで、「偽装請負」など違法状態を無くす、社会的弱者・低所得者対策の抜本的強化、「逆立ち」税制の公平・公正化―など、党政策のポイントを明らかにし、財源面でも、大企業の社会的責任、応分負担を求めていく立場を解説しました。
 参加者から、「悪政に対抗するには労働運動の強化が不可欠では」「庶民増税・大企業減税を言う側の論理は?」「和装産業の衰退が続くが、京都でも党が打開への政策的イニシアをとらねば」など、質問、意見が相次ぎ予定時間を超えて交流しました。
 最後に、浦慶二党府委学術文化委員会責任者が07年選挙への知識人の貢献・奮闘を訴え閉会しました。(藤田修二)