府北中部を中心とした府内の医師不足への対応を協議している府医療対策協議会は18日、期間限定の医師派遣制度の整備や給与水準の向上、研修機会の確保など地方勤務医の環境・条件改善などを盛り込んだ緊急対策案(中間報告)をまとめました。
 緊急対策案を示した「医療対策協議会中間報告書」では、医師不足の現状について、府北部の公立・公的病院で診療体制維持に必要な医師数を53人(9病院・17診療科)と指摘。緊急対策として、▽北部地域等で従事する医師の給与水準向上▽指導医の確保・配置、研修機会の確保など技能向上への勤務環境改善▽期間限定の医師派遣制度の整備▽女性医師や退職医師の再就業支援制度――などを提案しています。
 また、医学教育や国公立医師養成機関の地域貢献のあり方、自治医科大学の地域の定着促進の方策、医師確保のための制度検証・国への政策提案などを中長期的に検討すべき事項としてあげています。