リハビリ日数を最大180日に制限する診療報酬改定により、京都府内で420人がリハビリを打ち切られていることが府保険医協会が行った影響調査で分かりました。
 府内の「脳血管疾患等リハI」を届け出ている33医療機関を対象にアンケートし、29医療機関が回答しました(回収率88%)。
 06年度診療報酬改定では、リハビリを疾患別に分類し、急性期に特化したリハビリを行うとして算定日数を90日~180日に制限しました。
 調査結果では、回答した29医療機関で、脳血管疾患の患者420人がリハビリ打ち切りとなり、その後の対応でも、「自主訓練を本人・家族に指導する」「病棟で看護師が対応する」など専門的なリハビリを継続できていない実態が明らかになりました。
 また、「疾患より障害についてアプローチするので、疾患別の日数制限は理解しにくい」などリハビリの実情に合わない診療報酬改定への疑問の声が寄せられました。同協会では、「解決には日数制限の撤回しかない。今後は他の疾患別リハの実態調査も行い、問題の全容を明らかにしたい」としています。