「中宇治9条の会」は19日、シベリア抑留体験者の平野力氏(82)を迎え、宇治市内で憲法集会を行い、70人が参加しました。
 平野氏は厳冬期に零下40度になるシベリアで、粗末な食事しか与えられずに、過酷な強制労働に従事した体験を紹介。日本政府に見捨てられた捕虜は、人身御供として敗戦後4年間、強制労働を科せられたにもかかわらず、国がいまだに謝罪も補償も行っていないことを批判しました。
 平野氏は戦前に、学校や軍隊で受けた「忠君愛国」教育の恐ろしさを指摘し、「憲法、教育基本法は守りとおさなければならない」と訴えました。 集会のオープニングでは、原幸子、松田美紀両氏が「涙そうそう」「さとうきび畑」をクラリネットで演奏しました。(飯沼潤子)