学力やいじめなど、日本の教育が大きな社会問題になっていますが、日本の現行教育基本法を参考にしたと言われるフィンランドの教育を学ぼうと、京都教育センター主催の「京都教育センター06公開研究会VI フィンランドの教育から学ぶ」が25日、京都教育文化センターで行われ、40人の教員・研究者・父母が参加し、学習・交流を深めました。
 東大阪市立小学校教諭の山口妙子さんが「フィンランドの教育と教育基本法・私の教育実践」と題して講演。山口さんは、この夏、全教が実施したフィンランド教育視察団に参加した時の様子や、教育基本法を生かした学校現場での自らの実践を報告しました。続いて京都市立高等学校教諭の後藤誠司さんが「フィンランドの学校を訪れて」と題して報告を行い、競争しないで学力世界一になったフィンランドの教育事情を詳しく紹介しました。
 その後の討論では、フィンランドの教育から学ぶべき点、日本の教育に生かすべき点などが話し合われ、その中で日本の現行教育基本法のすばらしさを改めて認識し、改悪を許さない決意などが話されました。(鏡山次郎)


 京都教育センターでは、一年間の公開研究会の積み上げに立って、来年1月27日~28日に「第37次 京都教育センター研究集会」を京都教育文化センターで開催することにしており、多くの教育関係者・研究者・父母の参加を呼びかけています。なお集会の詳細は、京都教育センターホームページ(http://www.kyoto-kyoiku.com/)でも紹介されています。